名字が変わる君へ
私だけ母親が違うことは言わなくても良いかと思った。妹の入籍にあたり両家の家族で食事会をした時のこと。
母があっさり「ウチの長女が」と妹を指した。
妹はヒヤっとした顔で「長女はお姉ちゃん」と
フォローしてくれたけど、旦那さんのお母様が
「あ、」とすぐに気づいたのが伝わったので
「私は母親が違うんです。中2の頃母が来て、
当時は日本語が全く話せなかったのが、今ではこんなに上手になったんですよ」と話題を
そらした(3人目の母ですとは言えず。笑)
旦那さんもあちらのご両親も、柔らかくて
優しくて上品で、妹が素敵な家族に迎えられたことが嬉しくて本当に安心した。
半分母親のような気持ちなのかも知れない。
帽子が飛ばないように押さえたこの日から。
隣の弟もたくましく優しい子になっていて、
誇らしかった。
家族に会うのは2年ぶりだったけれど、
家族やパートナーっていいものだ。
帰りに久しぶりにウィスキーが飲みたくなり
「EARLY TIMES」を買って帰り、
亡き父と乾杯。
何だかひときわおいしく感じたのだった。
お母様に「結婚願望はあるの?」と聞かれたのは言うまでもない(笑)
もうすぐ、妹の名字が変わる。