オーバーフェンス
「好きになる時は声と匂い」という話になり、
妙に納得。
声は耳の奥に、匂いは鼻の奥に残る。
匂いは肌に触れるか触れないかの距離じゃないと繊細に分からなくとも、聞いていて心地よい波動かどうかはすぐに分かる。
親がいない寂しさで幼い頃から詩を書いたり、
エッセイは6年間メルマガ配信したり
ナレーターとしては10年か。
必要以上に言葉に敏感なのかも知れない。
話し方も大きい。
声と話し方から放たれるなにか。
映画「オーバーフェンス」のオダギリジョー氏はひどく惹かれるものがあった。
声の温度、話し方、笑い方、目線全てが
優しくて色気があった。
この写真のシーンが1番好き。内容は違うけど「ダンサーインザダーク」の匂いがした。
蒼井優氏が意識したのかは分からないけれど。
この役の彼女は声と話し方がザクザクとして
いて、役の生きずらさがまるで砂を噛むよう。
「私はぶっ壊れてるからとお前は言ったけど
俺はぶっ壊す方だからその方がひどいよな」
どちら側も経験したからこのセリフが残る。