mickeybook

ミトコンドリア活性化の施術@グリグリ&ナレーター。プライベートなみっきー本。

虐待としつけ。その先に。

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「虐待」なのか「教育、しつけ」なのか。

指を噛んでは歯型が取れない子供でした。

詳しく触れたことはないけれど、2番目の母親はいつも手を上げる人でした。

 


身体も、手も声も大きくて、芯のある自立

した強い女性。あの勢いで来られると思うと

何一つ口答えが出来なかった。

 


空き地で遊んで泥だらけで帰れば叩かれて

裸で表に立たされる。

 


プールが1番苦手なのになぜか水泳を習い

あまりに水が怖くて母の元へ逃げれば

ひっぱたかれる。

 


母が作ったサンドイッチを近所の子供達と

食べようと、空き地に持って行く矢先転んで

落とせば、拾って食べろとひっぱたかれる。

 


「お母さん、私のこと嫌いなの?」

子ども心に母を憎む気持ちもありながら

どうしても聞けなかった。

 


「実の娘じゃないのに手を上げられるのは

母としてのしつけなんだ」と。

これは虐待ではなくしつけだと。

 


そう思うことでしか私は私を守れなかった。

父にも何も言えなかった。

 


母はいわゆる「めかけの子供」だったという。

彼女もまた、母の愛を知らずに育った人。

残酷なほどに不器用だったのかも知れない。

 


虐待のニュースを見るたび、

胸の奥がザワザワする。

子供はみんな受け入れてしまう。

怖くて何も言えない。

 


けれどやっぱり「こども」は、子供たちは

親に愛されたいし愛してると言われたい。

ぎゅっと抱きしめてもらいたいよね。

 


今世では子供を持てない人生だったけれど

幼い子供を見ると、なんてキラキラとしていて

柔らかいのだろうと思う。

 


眩しくて美しくて、愛おしいよ。

 

 

 

 


20代の時、撮影で訪れたハワイの光は

強いけれど優しかった。

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ふだんは「カラーとモノクロの世界」を

行き来している感覚なのだけど、

ハワイにはカラーしかなくて。

 


きっと母親に包まれるような柔らかさとは

こういうものなのかも知れない。

撮影が終わった瞬間、私はポロポロ泣いた。

それはあったかい涙だった。

 


今はもう、指を噛んではいない。