mickeybook

ミトコンドリア活性化の施術@グリグリ&ナレーター。プライベートなみっきー本。

いいちこ

f:id:mickeybook:20190423003050j:image

 

いいちこのポスターを見ると

亡き父を思い出す。
父は「いいちこ」のポスターが好きだった。

 

「駅員さんにポスターが欲しいと願い出ても
ダメだった」と切なそうに言うものだから
本社に問い合わせたことがある。

 

やはり人気があるようで断られたのだけど、
今までポスターに使われた写真が小さく
掲載された写真集が届いた。

 

もう嬉しくて嬉しくて。
父の誕生日にプレゼントすることが叶った。

1ページ目の真っ白な紙に

「おめでとう」の言葉と
「どの写真が好きか家族みんなで見ながら

話して欲しい」と記した。

 

アル中のせいで、ウチの家族は壊れていたから
何か話すきっかけになればと思った。

 

父の死後、荷物を整理していたら

写真集が出てきた。
きっと話し合うことは出来なかったのだろう。

たった2枚のふせんがお気に入りのページに
貼ってあって、切なさと嬉しさで泣けた。

 

そのふせんは貼ったまま、

今は私が持っている。

 

いいちこのポスターを見ると、

胸の奥に風が吹く。


「これもすてきだね」って見せたくなるんだ。