スティルライフオブメモリーズ
ふっるーい友人、安藤政信氏主演の映画
「スティルライフオブメモリーズ」最終日前
ぎりっぎりで観に行けた。
更に、お客様が制作に関わっていたので
オープニングロールでお名前を目にして
「あっ」と喜ぶ。
私がスクリーンで主演の彼を観るのは
「キッズリターン」以来かも知れない。
一時期表舞台に顔を見せなかったけれど、
年齢を重ねた彼は切ない色気を漂わせていた。
スローシャッターをずっと切っているような
見終わってからも静かにただボーッとなる。
生や死を残すのか、はたまた「女であること」を考える映画だった。
駅ビルの中で目にしたお花の小さなタワーが、
映画のポスターから香る匂いと似ていたから、
役の彼のように、そっと接写した。
私は昔の役者時代より、今の方が映画好き。
「そこで」もがいている時よりも
離れて好きになることもある。
離れて見える景色は広く深く、
時に冷静に、客観的に楽しめるのだ。